車を意図的に滑らせてコントロールする「ドリフト走行」。ハンドル操作のみならず、アクセルやブレーキのほか、サイドブレーキ、クラッチなどの複合的な操作が求められる難易度の高い運転技術だ。
そんなドリフト走行を、誰でも簡単にできるようにしてしまう画期的な製品『ドリフトスティック』が海外で発表された。しかも、世界屈指のプロドライバー「ケン・ブロック」が開発に関わっているというから見逃せない。
・フォーカスRSの純正オプションとして発売
『ドリフトスティック』を開発したのは、米国の老舗自動車メーカー・フォードのカスタマイズ部門「フォードパフォーマンス」だ。同社の情報によると、フォーカスRSという車種の純正オプションとして、約11万円(999ドル)で発売されるとのこと。
冒頭でもお伝えした通り、人気プロドライバーであるケン・ブロックとの共同開発によって完成した製品となっており、海外で大きな注目を浴びている。なお、フォードは2016年に日本市場から撤退しており、国内では入手困難なのが惜しいところだ。
・ドリフト神が実演
『ドリフトスティック』を搭載したフォーカスRSの走りは、同社の公式 YouTube チャンネルにアップされている動画「Ken Block Tests the Ford Performance Drift Stick | Ford Performance」で見ることが出来る。
マシンを操るのは、もちろんケン・ブロック。動画では、サイドブレーキ位置に取り付けられた『ドリフトスティック』を片手で操作するだけで……いつものキレキレなドリフトが炸裂! 華麗に駆け回るフォーカスRSの姿が映し出される。
日本では、特別な許可がない限り公道でのドリフトは禁止されているため、技術の習得が難しいのが現状だ。しかし「ドリフトスティック」があれば、サーキットなどで、誰でも簡単にドリフトが出来るようになるかもしれない。
参照元:YouTube、Ford Performance「LATEST NEWS」(英語)
執筆:K.ナガハシ